2年目のコンポスト [生ゴミコンポスト]
コンポストを始めて1年が経つ。冬の間はお休みだったが、春の気温の上昇とともに微生物たちは元気を取り戻し、せっせとわが家の残りものをかもし中。
去年の生ゴミ堆肥で育てたタマネギを収穫した。
冬に一度だけ軽く配合肥料を追肥したが、元肥は生ゴミ堆肥のみ。日当たりが万全でないせいもあり、ちょっと小さい使い切りサイズ。トウ立ちも少しあったが、まずまずの出来ではなかろうか。
このところ、近くの自治体でもダンボールコンポストを配布したり、全国的にも積極的に導入しようとする動きが見られるようで、喜ばしいことだと思う。
ただ一つ気になるのは、使うコンポスト材として、ほぼ例外なくピートモスを勧めていること。
ホームセンターでもどこでも普通に売ってるピートモス。でもそれが何なのか、どこから来てるのか知らないで使っている人は多いと思う(私がそうだったように。)。ピートモスは、沼地や湿地の植物が長〜い長い年月をかけて堆積した天然資源で、そのほとんどが輸入品。ヨーロッパでは長年の採取による環境破壊が問題になっているらしい。カナダでは採取と同時に再生にも力を入れているそうだが、いずれにしても遠い外国のそんな貴重な資源を自分ちの生ゴミ処理のためにばんばん使っていいものだろうかと、疑問を感じないでもない。もちろん石油を使って生ゴミを燃やすよりはいいだろうけど・・・。
参考サイト。
せっかくの生ゴミリサイクル、できればもっと身近な材料で、しかもなるべくお金をかけずに実践したい。腐葉土なども考えたがよいものが見あたらず、それでたまたま畑用に買っていたバーク堆肥(原料は地元の森林材)を2代目のコンポストから使っている。時々これに直売所で買ったもみがら燻炭(タダのような値段)を混ぜたりしている。ピートモスのときに比べると分解のスピードは少し遅いけれど、立派にコンポスト材として機能してくれている。
そもそも生ゴミは土に埋めて放っておくだけでも分解されるのであって、攪拌式のコンポストはそれを人為的に攪拌し空気を与え、微生物の活動しやすい状況を作ることで、分解のスピードを速めているにすぎない。ピートモスは軽くて空気を含みやすく、保水性も保温性もあって思想的な材料だと思う。バーク堆肥はそれに比べるとしっとりして土に近いので、微生物の発酵も穏やか。それでも2人家族の生ゴミ程度は問題なく分解できているのでいいかと思う。
容れ物についても、去年はダンボールだったが、今はプラスチックの衣装ケースを使用。ダンボールはお金もかからず、通気性万全でよかったのだが、耐久性の問題があった。中で育ったミズアブの幼虫たちが、蛹になるころになると、次々とダンボールを食いちぎって脱出するという事態が発生したのだった。ミズアブ自体は生ゴミ分解に役立つことはあれ、何も悪いことはしないので、おとなしくコンポストの中にいてくれる分には構わないのだけど、物陰に団体で潜んでいたり、隣家にまでお邪魔しそうな勢いだったのでちょっと困った。
プラ容器ならばぜったいは脱出できないだろう。(それも可愛そうな気もするけど・・・) それにスコップで少々手荒に攪拌しても大丈夫なので助かる。カバーは古シーツでシャワーキャップ式のものを作った。
しかしプラ容器はやはり水分が抜けにくいこともあり、このところコンポストの中の堆肥が限りなく湿って土に近くなってきたので、昨日はちょっとリフレッシュさせてみた。
最初に堆肥をちょっと入れすぎたこともあり、容器の底までスコップが届かず、底の方は本当に土になっている。かといって腐敗するわけじゃないからいいのだけど、人情としてはしっかり底までかき混ぜたい。堆肥の量を減らし、容器の高さの半分以下にし、多めの燻炭を混ぜ、あと反則かもしれないが、軽くするために種蒔き用に買ったバーミキュライトも少しまぜてみた。(バーミキュライトは中国産の鉱石を加工したものだそうで。ピートモスとそう変わらないかもなぁ。)
なんとなく普通に売ってる園芸用の配合土みたいな雰囲気に・・・。このままプランターとして使えそうな。
でもさっくりとずいぶん混ぜやすくなった。ぐんとパワーアップしてくれることを期待。
手近な材料で工夫しながらのコンポスト生活も楽しいけれど、攪拌式コンポストの需要がもっと高まって、ピートモスでない地元産のコンポスト材を作る業者や、耐久性のある専用箱(木箱とか)を作る業者が出てくるといいなと思うのだった。
去年の生ゴミ堆肥で育てたタマネギを収穫した。
冬に一度だけ軽く配合肥料を追肥したが、元肥は生ゴミ堆肥のみ。日当たりが万全でないせいもあり、ちょっと小さい使い切りサイズ。トウ立ちも少しあったが、まずまずの出来ではなかろうか。
このところ、近くの自治体でもダンボールコンポストを配布したり、全国的にも積極的に導入しようとする動きが見られるようで、喜ばしいことだと思う。
ただ一つ気になるのは、使うコンポスト材として、ほぼ例外なくピートモスを勧めていること。
ホームセンターでもどこでも普通に売ってるピートモス。でもそれが何なのか、どこから来てるのか知らないで使っている人は多いと思う(私がそうだったように。)。ピートモスは、沼地や湿地の植物が長〜い長い年月をかけて堆積した天然資源で、そのほとんどが輸入品。ヨーロッパでは長年の採取による環境破壊が問題になっているらしい。カナダでは採取と同時に再生にも力を入れているそうだが、いずれにしても遠い外国のそんな貴重な資源を自分ちの生ゴミ処理のためにばんばん使っていいものだろうかと、疑問を感じないでもない。もちろん石油を使って生ゴミを燃やすよりはいいだろうけど・・・。
参考サイト。
せっかくの生ゴミリサイクル、できればもっと身近な材料で、しかもなるべくお金をかけずに実践したい。腐葉土なども考えたがよいものが見あたらず、それでたまたま畑用に買っていたバーク堆肥(原料は地元の森林材)を2代目のコンポストから使っている。時々これに直売所で買ったもみがら燻炭(タダのような値段)を混ぜたりしている。ピートモスのときに比べると分解のスピードは少し遅いけれど、立派にコンポスト材として機能してくれている。
そもそも生ゴミは土に埋めて放っておくだけでも分解されるのであって、攪拌式のコンポストはそれを人為的に攪拌し空気を与え、微生物の活動しやすい状況を作ることで、分解のスピードを速めているにすぎない。ピートモスは軽くて空気を含みやすく、保水性も保温性もあって思想的な材料だと思う。バーク堆肥はそれに比べるとしっとりして土に近いので、微生物の発酵も穏やか。それでも2人家族の生ゴミ程度は問題なく分解できているのでいいかと思う。
容れ物についても、去年はダンボールだったが、今はプラスチックの衣装ケースを使用。ダンボールはお金もかからず、通気性万全でよかったのだが、耐久性の問題があった。中で育ったミズアブの幼虫たちが、蛹になるころになると、次々とダンボールを食いちぎって脱出するという事態が発生したのだった。ミズアブ自体は生ゴミ分解に役立つことはあれ、何も悪いことはしないので、おとなしくコンポストの中にいてくれる分には構わないのだけど、物陰に団体で潜んでいたり、隣家にまでお邪魔しそうな勢いだったのでちょっと困った。
プラ容器ならばぜったいは脱出できないだろう。(それも可愛そうな気もするけど・・・) それにスコップで少々手荒に攪拌しても大丈夫なので助かる。カバーは古シーツでシャワーキャップ式のものを作った。
しかしプラ容器はやはり水分が抜けにくいこともあり、このところコンポストの中の堆肥が限りなく湿って土に近くなってきたので、昨日はちょっとリフレッシュさせてみた。
最初に堆肥をちょっと入れすぎたこともあり、容器の底までスコップが届かず、底の方は本当に土になっている。かといって腐敗するわけじゃないからいいのだけど、人情としてはしっかり底までかき混ぜたい。堆肥の量を減らし、容器の高さの半分以下にし、多めの燻炭を混ぜ、あと反則かもしれないが、軽くするために種蒔き用に買ったバーミキュライトも少しまぜてみた。(バーミキュライトは中国産の鉱石を加工したものだそうで。ピートモスとそう変わらないかもなぁ。)
なんとなく普通に売ってる園芸用の配合土みたいな雰囲気に・・・。このままプランターとして使えそうな。
でもさっくりとずいぶん混ぜやすくなった。ぐんとパワーアップしてくれることを期待。
手近な材料で工夫しながらのコンポスト生活も楽しいけれど、攪拌式コンポストの需要がもっと高まって、ピートモスでない地元産のコンポスト材を作る業者や、耐久性のある専用箱(木箱とか)を作る業者が出てくるといいなと思うのだった。
patakoさん、こんばんは。
家庭から出る生ゴミを地元の農産物を買えるチケットのようなものと交換してくれる市町村があると読んだことがあります。まさにリサイクル、素晴らしい試みだなぁと思いました。
この記事で、patakoさんがとても研究熱心に、創意工夫をなさっている様子を拝読し、ただただ弟子入りしたい気持ちでいっぱいです。私なんて、ようやく地元の野菜を買うというところにたどり着いたばかりなのですが、patakoさんははるか前方を歩いていらっしゃる。今の生活を考えると、私が畑で野菜等を作るということはなさそうですが、patakoさんの記事を読むととても勉強になります。
私にとって、地産地消と同時に有機もキーワードなのですが、どうも虚偽表示やフードマイレージの問題を克服できません。食べるということは難しいことなんですね。むぅぅぅ。
by ばぶを (2009-06-07 23:04)
>ばぶをさん
生ゴミを野菜と交換できるとこがあるんですか? すごいですね! 確かにコンポストをやっていると、生ゴミはゴミじゃなくて資源なんだと実感させられます。県内でも、家庭で作った生ゴミ堆肥を野菜と交換する直売所があるようなのですが、自治体規模でやるのは素晴らしいですね。
私の野菜作りは趣味みたいなもんですから・・・ぜんぜん参考になりませんよ〜。食に関しても、いくら地元産の食品を愛しているとはいえ、輸入ワインも好きだし、毎日飲むビールの原料も外国産ですし、いい加減です(笑)。でもあまり厳しく考えると長続きしないし、無理のない範囲で安心できる気持ちのいい食べ方をしていけばいいと思うのですよ。
偽装表示など問題になってますが、一昔前のように、ほとんど産地表示がなかった頃に比べると、表示があるだけすごい進歩だと思います。人間のすることなのでごまかしはいつの時代にもあると思うのですが、今はマスコミや消費者の目が光っているので、昔に比べたら雲泥の差で食は安全になってると思います。
食べ物を選んで食べられるだけ、恵まれた世の中に生まれて幸せだと思うのです。そのありがたい食べ物をいかに大事に心を込めていただくか・・・目下の私の課題はその辺にあるようです。
by ぱたこ (2009-06-08 10:34)
今週末、保育園の参観日にエコ活動の一環としてダンボールコンポストの説明会があるのよ。
やったことはないけど、おかげ様で単なるマニュアルではなく、実際に試してわかる問題点なども知識としては知っているワタシ・・・。
ミズアブのお子さんたちの話なんかもちゃんとしてくれるのか、楽しみです。
できることからエコ活動って思ってるけど、じゃあ実際アルミ缶やペットボトルはどうやってリサイクルされているのか、リサイクルにかかる費用はどうなのか、エコ家電に買い換えたら古い電化製品はどう処理されているのか(車も同様)、疑問だらけ。
ゴミを少なくするには個人の意識も大切だけど、流通を見直さないと厳しいんじゃないかとか・・・。
リサイクルに出すためにた仕分けするようになって、トレーの量がものすごいことに今更ながら気付いたしねー。
これから先の世の中が、というか地球の環境がどうなっていくのか、子供がいるとものすごく不安です。
理想と現実はほど遠いですね。
それでもできることから始めないと始まらないのよね~。
長くなってごめーん。
by micopon (2009-06-08 15:50)
>micoponさん
おおmicopon家もダンボールコンポストデビューなるか? この際、お母さんも一緒に、ウジャウジャしたものを克服するしかないね!
そう、各地で広まってる運動だけど、虫の問題を避けては通れないのですよ。私ですら最初はひるみましたからね〜。でもちゃんと知識があれば怖くないんです。逆に虫たちと付き合う中で、いろんな自然のしくみを勉強させてもらってます。子どもにはいい教材だと思うな。
ほんとエコも追求しようと思えば思うほど、いろんな矛盾につきあたりそうな気がするね。
でも一つ確信を持っているのは、世の中がいまより厳しくなることはわかっているのだから、それを阻止する努力ももちろん必要だけど、そうなったときに生き残れる人間としてのたくましさを身につけることの方が大事だろうなってことです。
たくましかった昔の人たちがどういう生活をしていたかを考えて、真似はできなくても、なるべくそれに習う努力をする。車になるべく乗らない、物は大事に使う・・・とか。消費期限なんて気にせずに、自分の五感を研ぎ澄ます!とか。結局はそれがエコにつながるんですよね。
micoponさんもお子らをたくましく育ててね〜。ミズアブ教材で(笑)。
by ぱたこ (2009-06-08 16:59)
こんにちは。コンポストの材料については私も色々思うところがあります。地産地消、と言いながら輸入材料でゴミを処理していては本末転倒。一番身近なのは、腐葉土ではないでしょうか。...と思って昨年から落ち葉を集めて見ましたが、なかなか一朝一夕に良い状態のものは作れません。今、有り余っているある素材でコンポストができないか、実験開始したところです。
アメリカミズアブが通年で飼育できるようになれば、最強のコンポストになると思うのですが。
by によ (2009-06-09 13:25)
私のコンポストは、ピートモスではなくて、ヤシの実の外側の皮のようですよ。
ピートモスってそういうものだったんですね!?知らなかった。。
カナダから針葉樹の苗を送ったことがあったのですが、土は輸出入してはいけないことになっており、代わりにピートモスで根っこを覆って、何とか送ったんですよ。
今度、市からもらうのはピートモスです。
私のコンポスト、、、現在、悪臭大放出中です。。。(T_T)
攪拌するたびに、、上の階の人に申し訳ない、、と思いながら、、、吐きそうになりながら攪拌しております。。。
詳しくは、そのうちまた。。記事にしますね。。(T_T)
by ままだびょん (2009-06-09 14:05)
>によさん
腐葉土から作るとなるとなかなか気長な作業になりますね。うちも去年植えつけた落葉樹がだいぶ茂ってきたので、秋には落ち葉が利用できるかな〜と期待してます。そのままコンポストにも入れれば、腐葉土と生ゴミ堆肥が同時にできないかな〜と。
によさんの新素材、何だろう?期待してます。ミズアブ通年飼育もぜひ研究されてください!!
>ままだびょんさん
ピートモスの代替品としてココピートというのがあるらしいですが、ままだびょんさんのはそれかな。土は輸出入できなくても植物自体はOKなんですね〜。ピートモスは土と違って無菌なので種蒔き用などにもよく使われますね。すごく利用用途の多いものですが、貴重なものだけに大事に使いたいですね。
コンポスト、悪臭ですか?! 菌のバランスが崩れちゃったのかなぁ。でもきっと矯正できると思いますので、頑張ってください!
by ぱたこ (2009-06-10 11:49)
はじめまして、衣装ケースのコンポストでこちらに辿り着きました。私もコンポスト2年目です。順調なのですがダンボールの劣化には閉口しています。試行錯誤の最中です。衣装ケースにも挑戦したいのですが通気性に不安が残り保留中です。水分管理さえすれば衣装ケースでも大丈夫ですか?蓋があるので虫の侵入も防げるのかな~と思っています。
蓋が開閉できるプラスチックの道具入れ(ホームセンターで見かけるコンテナ風の用器)はコンポストとして利用できそうですか?良かったらアドバイスをお願いします。
by ふかふか (2009-09-18 09:30)
>ふかふかさん
どうもコメントありがとうございます。私は衣装ケースに布のカバーを別に作って被せてます。そして土を入れるのは容器の半分程度にして、表面の面積を大きくして、なるべく上部から水分が蒸発できるようにしています。あとダンボールのときよりは丁寧に攪拌するよう心がけています。
気温の低いときは発酵熱がなくて水が抜けにくかったですが、この記事を書いたあとは今も順調にいっていますよ。
虫も一時はコバエが多くて閉口してましたが・・・いまはミズアブの幼虫が適量いるだけです。(適量というのはダンボールを使っていた去年よりずっと少ないということです。ミズアブはプラがお嫌いみたいです。)
プラスチックのコンテナでも同じように使えると思いますが、蓋は通気のあるものにしないと難しそうですね。
by ぱたこ (2009-09-18 19:11)
早速の回答ありがとうございます。
やはり蓋は通気性のいい布がいいんですね、箱が破れないのは非常に魅力的です。
虫には2年目なので慣れました。うっかりすると幼虫が大量発生しますが
温度を上げると下の方へ逃げてそのまま蛹になるので積極的に駆除はしていませんでした。講習を受けた時にはもし虫が発生しても全ての蛹が成虫になるわけではないので神経質にならなくていいと聞いていました。しかしアブが箱を破って出て行っていたいたなんて、、、だからダンボールの底がボロボロになっていたんですね、納得です。
衣装ケースだとプラスチックだったら破れませんからね。
次回ぜひ挑戦してみます!
by ふかふか (2009-09-19 01:59)
>ふかふかさん
去年の幼虫の大脱走は凄まじかったですよ〜。コンポストの周りのありとあらゆる物陰に潜んでましたし、はるか遠くの庭の方まで這っていたのもありました。結局かなりの数が羽化したのではと思います。
今年はさすがに脱走は難しいようです。でも毎日蓋を開けるたびに、2,3匹の成虫が運良く羽化して飛び立っていきます。このくらいの数なら愛情をもって見守ることができます(笑)。
コンポストの経過報告も記事にしとかなきゃと思いつつ月日ばかりが過ぎてました・・・。もう、まとめになっちゃいますが、近日中にUPしようと思います。
by ぱたこ (2009-09-19 10:17)
虫の発生でダンボールコンポストを途中で断念するひとが多いみたいですね。苦手な人にはビジュアル的につらいかも~~許容範囲も人それぞれですからね。でも虫の問題さえクリアできたら再チャレンジしたいと思っている人が講習会に何人も参加されていました。
衣装ケースはダンボールコンポストの欠点をカバーしてくれると思うのですが具体的な方法や管理する上でのポイントなどの情報が少ないのでぜひ教えてください。
楽しみにしています。
by ふかふか (2009-09-20 08:42)