季節はずれのぶどうジャム [保存食]
去年収穫したブドウを冷凍してとってあった。
前のように紅玉りんごと一緒にジェリーにしようかなと思って、先日紅玉を見つけて買ってきたのだけど、いざ作るとなるともったいないような気がしてきた。ジェリーは果物を水で煮て出てくるエキス分だけを利用するので、漉し取った果肉の大部分が残る。もちろん、その副産物はカレーに入れたりとんかつソースを作ったり別の利用法があるのだが、せっかくの自家製ブドウである。なるべく多くをジャムにしてそのままの味を味わいたい。
それでいまさらながら、冷凍ブドウは単体で煮られることになった。
4ヶ月ほど冷凍保存されていたブドウだが、凍ったまま一粒ほおばると、夏の終わりの懐かしい味が蘇ってきた。こんなに甘かったかなーと思う。種無しだったらアイスキャンデーとしてこのまま食べきってしまうところだ。
凍ったブドウに少しだけ水を加えて、ストーブの上で煮ること20分くらいだったろうか、皮も実もとろとろになったので、種を除くためザルにあけ、その中でヘラを使ってごしごし漉した。
漉し取った汁に砂糖を加え、適当に煮詰めてできあがり。
分量:ぶどう(キャンベル・アーリー)約700g、グラニュー糖約250g
小瓶に4本分できた。歩留まりはなかなかいい。でもジャム・・・というよりソースかな。
種は生の状態であれば煮る前に一個ずつ取っておけば、皮も100%無駄なくジャムになっていいかもしれない。いずれにしても手間ではあるが。
ところでブドウの種について。最近のブドウは種無しのものが主流だけど、もともと種無しの品種というのは存在しないそうである。どうやって種をなくしているかというと、ブドウの花のうちにジベレリンというホルモン剤に浸して、人工的に種を作らせないように処理しているのである。考えたらこれって放射線処理でジャガイモやニンニクの芽止めをするのと同じことだなぁ。ホルモン剤は別に人体に害があるわけではないだろうけど、動物でいえば避妊手術させるようなもので、ブドウにとってはとんでもない被害である。まぁ仮に種があったとしてもいまの時代はほとんど生ゴミの一部となって焼却処分されてしまうわけだけど、たまたま外で食べられて地面に吐き出されたり、堆肥の中に紛れたりして芽を出して成長するのがいないとはいえない。そんな次世代への可能性を根本から断たれてしまうブドウが、ちょっとだけ気の毒なような気もしたりして・・・。種がいっぱい入って食べにくいけど、すこぶる味の良かったわが家の放任ブドウを味わいながら、そんなことを思った。
前のように紅玉りんごと一緒にジェリーにしようかなと思って、先日紅玉を見つけて買ってきたのだけど、いざ作るとなるともったいないような気がしてきた。ジェリーは果物を水で煮て出てくるエキス分だけを利用するので、漉し取った果肉の大部分が残る。もちろん、その副産物はカレーに入れたりとんかつソースを作ったり別の利用法があるのだが、せっかくの自家製ブドウである。なるべく多くをジャムにしてそのままの味を味わいたい。
それでいまさらながら、冷凍ブドウは単体で煮られることになった。
4ヶ月ほど冷凍保存されていたブドウだが、凍ったまま一粒ほおばると、夏の終わりの懐かしい味が蘇ってきた。こんなに甘かったかなーと思う。種無しだったらアイスキャンデーとしてこのまま食べきってしまうところだ。
凍ったブドウに少しだけ水を加えて、ストーブの上で煮ること20分くらいだったろうか、皮も実もとろとろになったので、種を除くためザルにあけ、その中でヘラを使ってごしごし漉した。
漉し取った汁に砂糖を加え、適当に煮詰めてできあがり。
分量:ぶどう(キャンベル・アーリー)約700g、グラニュー糖約250g
小瓶に4本分できた。歩留まりはなかなかいい。でもジャム・・・というよりソースかな。
種は生の状態であれば煮る前に一個ずつ取っておけば、皮も100%無駄なくジャムになっていいかもしれない。いずれにしても手間ではあるが。
ところでブドウの種について。最近のブドウは種無しのものが主流だけど、もともと種無しの品種というのは存在しないそうである。どうやって種をなくしているかというと、ブドウの花のうちにジベレリンというホルモン剤に浸して、人工的に種を作らせないように処理しているのである。考えたらこれって放射線処理でジャガイモやニンニクの芽止めをするのと同じことだなぁ。ホルモン剤は別に人体に害があるわけではないだろうけど、動物でいえば避妊手術させるようなもので、ブドウにとってはとんでもない被害である。まぁ仮に種があったとしてもいまの時代はほとんど生ゴミの一部となって焼却処分されてしまうわけだけど、たまたま外で食べられて地面に吐き出されたり、堆肥の中に紛れたりして芽を出して成長するのがいないとはいえない。そんな次世代への可能性を根本から断たれてしまうブドウが、ちょっとだけ気の毒なような気もしたりして・・・。種がいっぱい入って食べにくいけど、すこぶる味の良かったわが家の放任ブドウを味わいながら、そんなことを思った。
patakoさん、こんにちは!
そうそう、種なし葡萄の作り方というのを、先日JRの車内テレビ(名前がわかりません…)が流していて、これってどうなのかなーと思っていたところでした。よくこんなことを考え出した人がいるものだと感心はしましたけれど。
正真正銘自家製の葡萄ジャムですねー。うちにも冷凍葡萄(もちろん、自家製ではありません(笑))があるので、作ってみたくなりました。ただ、ちょっとつまんでいるうちに、味見で終わっちゃうような量しかないので、patakoさんの美しい葡萄ジャムの写真を拝見して、それでよしとしましょう。今年はたくさん冷凍しておこうっと♪
by ばぶを (2010-01-16 11:40)
最近は種なしが多いですね。葡萄をはじめ、みかんもたねがないし、柿もほとんどたねがないし、さすがにサクランボはありますけど〜。(さくらんぼの種って枕にすると良いんだと最近知りました。今年作ってみたいです。)だからたまたま種を見つけたり、私が種あり葡萄を買ってきて出すと子供達が種をみつけて大喜びしています。
本物の自家製葡萄ジャムは美味しそうだし、体が喜びそうで良いですね。
by yoshikon (2010-01-16 16:46)
>ばぶをさん
確かに種無しブドウの作り方考えた人ってすごいですねー。たくさん儲かったかなー。農家の方の手間も大変だと思いますが、それだけ市場価値があるってことですね。
ブドウのジャムって初めて作りましたが、思いのほか美味です。数ヶ月冷凍しててもそう味が落ちたようには感じませんでしたが、生の穫れたてをジャムにしたらもっと美味しかったでしょうね。種なしブドウだったらあっという間に出来てしまいます。来シーズンはぜひばぶをさんもお試しください。
>yoshikonさん
そうか〜、どうかするとこの頃の子供達は種有りブドウを食べたことなかったりするんですね〜。そのうちほんとに珍しくなって逆に値段があがったりして・・・。
そうそう、昔はみかんにも種がありましたよね。柿は値段が安いなと思って買ってくるとけっこう種がいっぱいあったりします。サクランボの種の枕を作るためにはどれだけサクランボを食べないといけないかと思うと・・・う〜ん、高級な枕ですね! いい夢が見れそうです(笑)。
by ぱたこ (2010-01-16 19:19)
ぶどう、冷凍されていたのですね。
そのまま冷菓として食べても美味しいですね。
前にpatakoさんのを真似てぶどうとりんごのジェリーを作りました。
きれいな色に仕上がりましたが、実を捨てるのがもったいなかったです。
我が家のは古い品種のマスカットなんですが
種はあるし・・・・・
その頃大粒の美味しいぶどうが出回っている時期なので
食べずに腐らせたりしています。
マスカットだから色がきれいでないのです。
でも、今年はジャムを作ってみたくなりました。
patakoさんのおいしそうなぶどうジャムを見ていると
そう思いました
↓もつ鍋、おいしそうですね
硬いのがちょっと苦手なsakkoですが
柔かいのがあるといいですね。
by sakko (2010-01-16 23:47)
こんばんは。ぶどうまで自家製とはお見事ですね!
いつぞや、山梨の知人から食べきれないほどのぶどうを頂いた時は何も知らずに食べきれない分を丸ごと焼酎に漬けて、大失敗でした。皮が邪魔して、ちっとも出汁が出なかったのです。ジャムにすれば良かったのですね。
また食べきれない程貰えないかなぁ...
by によ (2010-01-17 22:57)
>sakkoさん
ブドウもいろんな品種が増えましたよね。うちのキャンベルも古い品種ですが、無農薬でも育てられるっていうので選びました。最近の甘い品種は育てるのも手間がかかるんでしょうね。
マスカットも昔のなら酸味があって加工しても美味しいのでは? 最近の品種は生で食べるのはいいけれど、酸味がないので煮るととぼけた味になると思うんですよね。
>によさん
焼酎漬けは残念でしたね・・・。私はワインもどきが作れないかと思って、ブドウを潰してそのまま発酵させてみたことがあります。発酵することはしましたが・・・飲んでみる勇気がありませんでした。いずれにしてももったいなかったです。よからぬことは考えず、素直にジャムやジュースにするのがいいですね。
by ぱたこ (2010-01-18 11:21)
↑私も同じく、発酵に挑戦してことがあります。イマイチな反応で、同じく、残念な結果を招きました。。。
by ままだびょん (2010-01-21 20:57)
patakoさん
こんにちは。
こちらにはすっかりご挨拶が遅くなってしまいましたが
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ぶどうの話、目から鱗、でした。
今更ながら、ホルモンを使った食品には気をつけたい物ですね。
本当の自然の物ってどんどん少なくなっているのかしら。
目に見えない、、、けれど、種無しぶどうってことなら、わかるから気をつけなくては〜。
実家の小さな庭にも巨峰が。。。
実のなる物は楽しいですよね。
先日奮発してゆずの苗を買ったのですが
いつになったら実がなるのか、、、でも楽しみです♪
ジャム、おいしそうですね。
チーズケーキのお供やお料理に活用できそうですね。
by lavender (2010-01-23 18:57)
>ままだびょんさん
おいしい葡萄酒を作るのは並大抵ではないのですよね〜。同じくおいしい日本酒を造るのも難しく、どぶろくを作ってもなかなか飲めるようなのはできません。(その場合酒まんじゅうに転用されますが。)
>lavenderさん
人間ってほんとに何でもやっちゃいますね。でも世の中にまったく自然のものしか存在しなかったら、人間は生きていけないと思います。自然のものに手を加えて利用することで生存に有利な条件を作り出すのが人間の特性なんでしょうが、ただやりすぎるとそのもとになる環境すらも破壊してしまう・・・。何事も節度が大事なんですよね。
せめてわが家の庭の果樹くらいはのびのび育ててやりたいものです。(というのは建前で、単に世話をするのが面倒なだけだったりする:笑)
by ぱたこ (2010-01-27 11:38)
大変ごぶざたしています。
ジベレリン、たしか発見者は日本人ではなかったかな?稲の「ばか苗病」(苗が徒長してしまう病気)を研究していて、稲に寄生しているカビがジベレリンを作っているのを発見したんだったか。
ジベレリンはあらゆる植物が自然に合成している成長ホルモンですが、ブドウの花をこれに浸すと種ができていないのに子房が発達して実がなってしまうのでした。ほんと、誰が考えついたんだろ。
by 雪虫 (2010-07-01 00:36)
>雪虫さん
ジベレリン発見したのは日本人なんですね。きっといろんな偶然からブドウの種をなくす技術が生まれたのかもしれないですね。
摘果したブドウをジベ処理すると、残った実がぐっと大きくなって立派になるそうですが、お味の方はどうんでしょう? イメージ的には大味になるような気もするんですけど、そんなことはないのかな。
by ぱたこ (2010-07-01 11:12)