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北海道行ってきました [食べ歩き]

生まれて初めての北海道に行ってきました。

ちなみにこの「北の地図」という今川焼きみたいなのは北海道で買ったのではありません。たまたま帰ってきたら地元のデパートで北海道物産展をやっていて、実演販売していたのです。あんの種類は5種類ほどありました。これは小豆あん+クリームチーズ入りで、なんだか予想以上に美味しかったです。外の皮が、通常の今川焼きよりふわふわしてホットケーキっぽくて美味でした。

しかし北海道は遠かったー。午後の2時半くらいに家を出て、羽田で飛行機を乗り継ぎ、新札幌駅近くの宿に着いたのはすでに夜の10時近かったです。実際、高層ホテルの窓の外から見える景色は、なんだかとてもだだっ広くて、本州の街の風景とは様子が異なり、確かにはるばる遠いところにやってきたな〜という感じがしました。

時間が時間でしたが、行き当たりばったりで、駅の高架下の居酒屋に入ってお腹を満たすことにしました。これが地元の人が行くような普通の飲み屋で、思いがけずよかった。お店で写真を撮るのは苦手なので、画像はありませんが、ツブ貝の刺身、氷下魚、春にしんの塩焼き、ホタテ貝のバター焼き、鮭のいずし、行者ニンニクの酢みそ和えなど、めったに食べることのできない北海道の味を堪能。札幌ビールもそこそこ飲んでお腹いっぱいになり、満足してその夜は爆睡しました。

次の日はJRで富良野までの旅。途中からは連れと別行動になり、私は乗り換え駅の滝川で降りて、一人ぶらぶらしてみることにしました。滝川は観光地でもなんでもない普通の小さな街ですが、いわゆる観光地めぐりより、こういう庶民の街を歩く方が、意外な発見があって私は面白いと思うのです。美術自然史館というのあるらしいので、路線バスで行ってみました。滝川ではタキカワカイギュウという巨大なマナティのような生物の化石が発掘されているらしく、それに関連して古代生物の骨格標本がたくさん展示されていてなかなか迫力がありました。郷土ゆかりの美術家の絵画などの展示もあり、となりには子ども科学館があって、子ども連れで来たらさぞかし楽しめるような充実した施設でした。しかし平日の昼間とあってお客さんは私一人・・・おばさんたった一人のために、プレートテクトニクスの仕組みを親切に解説してくれた職員さんに感謝です。

滝川はジンギスカン発祥の地だとかで、下調べによるとジンギスカン丼(略してジン丼)というものがるそうで、ぜひ食べてみたいと思っていました。市内には松尾ジンギスカンという有名なお店もあるようですが、時間がないこともあり、あえてそこには行かず、駅前の地味な焼き肉屋に入りました。でもそこにはジン丼がメニューになかったので、かわりにジンギスカン定食を注文。お肉には下味がついていて、テーブルのコンロで各自焼いて食べる方式です。白ご飯とお味噌汁とお新香、千切りキャベツの小鉢、ソフトドリンク(甘い)がついて一人前750円。ひょっとして、おばさん一人でお肉をじゅーじゅー焼いて食べている姿はどうなのか?という気もしましたが、そこは旅の恥はなんとやら。いやーこのジンギスカンが美味しくて、じつは朝食のホテルのバイキングを欲張って食べ過ぎて、お腹がそう空いていなかったにもかかわらず、ぺろっと平らげてしまったのでした。

ジンギスカンといえば羊の肉ですが、子どもの頃には時々マトンの焼き肉を食べたものです。独特の臭みというか、個性的な味があったものですが、近頃の羊肉はラムの肉だったりして、匂いもなくて柔らかく、まるで別物です。(でもあの可愛い子羊の姿を思い浮かべると、多少なりと良心の呵責を覚えないではないですね・・・。) あと羊肉が臭くなくなったのは、冷凍技術の進歩でたとえ遠いところからの輸送でも品質が変わらなくなったことが大きいようです。今は北海道のジンギスカンも、実はほとんどがはるばる海外から輸入されたお肉だそうです。昔はそれこそ現地で家畜として羊を育てて、羊毛をとって衣服にし、最後はお肉にしていただくという、生活に根差した上での食文化だったのでしょうが、今はウールも国産のものなんて見たことありませんね。たとえ日本で羊を育てて身を立てていこうと思っても、外国産の安価な羊毛や羊肉にはとてもたちうちできないでしょう。そうやって生活は変わっても、舌の方は保守的で、やっぱり慣れ親しんだ味とはなかなか決別できないものなんですね。

旅は続く・・・(かも?)


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