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初もつ鍋 [ごはん]

福岡で風邪引いたとき、こんな時はもつ鍋でも食べるか〜と思って作った。

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もつ鍋を自分で作ったのは初めてである。というか、外で食べたのも1度くらいしか記憶がない。もつ鍋といえば言わずとしれた博多名物であるが、ブレイクしたのは私が福岡を去った後で、以前はそんなにポピュラーなものではなかったと思う。

モツといえば、小さい頃に母親が「とんちゃん」という料理を時々作ってくれていた。野菜の入ったモツの炒め物だった。とんちゃんという名前の由来は考えたこともなかったが、どうやら韓国語からきているらしい。モツはゴムみたいで噛みきれなくて、最後は飲み込むしかなかったけれど、かなり好物の部類だった。

そして、もつ鍋。
今は実家に帰ると、父がレトルトパックのもつ鍋の素を使って御馳走してくれたりする。手軽な鍋パックはひとり暮らしには便利なようだ。パックには肉がそんなに入っていないけれど、野菜が思いの外たくさん食べられて、下手な外食よりずっとヘルシーである。

福岡の住まいのすぐ近くに牛ホルモン専門の精肉店がある。もつ鍋を作ってみようという気になったのは、ここで新鮮なモツが手に入るからだった。ガラスケースの中にはいろんな部位のモツが売られているが、初心者なのでとりあえず「ホルモンミックス」を購入。100g310円の牛ホルモンは、通常鶏か豚しか食べないわが家の基準からしたらかなり贅沢な部類に入る。昔はホルモン=放るもんと言われたほどなのに、いまでは正肉より高級な内臓肉も多いという。世の中は変わるものである。

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たまたま肉を包んであった新聞紙にもホルモンの記事が・・・。最近は学校給食でもホルモン料理が出るらしい。羨ましい。

作るにあたっては、こちらのレシピを参考にさせていただいたが、基本の出汁は普通の寄せ鍋と特に変わらない。それにモツとニンニクが加わることで、あの独特のうま味が生まれるのであった。

煮干しと昆布の出汁を、酒、みりん、塩、魚醤、醤油、若干の味噌などで調味。湯通したモツを加えて煮ておき、食べるときに野菜や豆腐を加える。福岡には卓上コンロがないので、キッチンで完成させて食卓で食べる。それでもけっこう部屋にはモツの匂いが後々まで充満していたので、部屋で炊くときは要注意である。

驚いたのはモツが思ったよりずっと柔らかくて食べやすいことである。昔のとんちゃんのようなゴム感はまるでない。何が変わったのか? 処理方法か、飼育方法の違いか? 関係あるかどうかわからないけど、鯨の肉なんかも最近のは昔と違って柔らかいしなぁ。

ともかく大満足でお腹いっぱいになった。残ったスープはとっておいて、翌朝雑炊にして食べた。
次回はもちょっと勉強して、モツの部位を自分で選んで買ってみよう。とんちゃん現代版も試してみたいな。

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コメント 4

yoshikon

美味しそうですね。
そうそう、とんちゃん、って言ってました!
韓国語が由来だったんですね。
我が家は私以外ホルモンを好んで食べないので
もつ鍋の時はもつ以外に豚肉も入れています。
食べながら「これじゃあ、ただのお鍋か・・・」と思いますけど
あの独特の汁がおいしいですよね。
by yoshikon (2010-01-15 07:57) 

ぱたこ

>yoshikonさん
とんちゃんって、全国的に存在するんですねー。やっぱり在日の人たちから広まったんですかね。とあるネット情報によると、とんちゃんのトンはウン○のことで、ウン○のつまった内蔵=腸のことらしいです・・・。俗語だったのかなぁ。韓国の人が聞いたらどう思うでしょうね??
鍋料理に決まりはないです。豚肉入りモツ鍋も美味しそう。コスト削減のために私もそれやらせてもらいます!
by ぱたこ (2010-01-15 19:23) 

ままびょん

ふるさと秋田では「とんちゃん」???知りません。現在大分地方でも聞いたことがないです。。。可愛い響き♪
by ままびょん (2010-01-21 20:53) 

ぱたこ

>ままだびょんさん
東北にはとんちゃん存在しないんでしょうかね。子どものころは、ただの愛称かと思ってました。
by ぱたこ (2010-01-27 11:24) 

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