ランタンとちゃんぽんと唐アクちまき [郷土料理]
先週、実家に帰省中、長崎のランタン・フェスティバルに初めて行ってみたのです。
今年で20周年というわりと新しめのお祭りで、私の子どもの頃にはなかったものである。
会場には人や動物を象ったランタンオブジェがいっぱいで、長崎らしいハデハデなお祭りであった。
ランタンももちろんきれいだったけれど、お昼に参加した「ランタンさるく」がよかった。
地元ガイドの方と一緒に、新地中華街と唐人屋敷跡をめぐり、いろいろお話が聞けて勉強になった。長崎県人として育ったのに、歴史オンチで何にも知らないのである。
市内のガイドツアーは、「長崎通さるく」として常時やっているようなので、また機会を見つけて参加してみたい。長崎観光の方にもぜひオススメ。
というわけで、長崎に少しだけ詳しくなり、夜になってランタンのきらめく会場で、長崎の龍踊りなど遠くから鑑賞したあとで、中華街のレストランに並んで入って、ちゃんぽん食べた。
江山楼の特上ちゃんぽん。1500円もする高級ちゃんぽんを食べるのは生まれて初めて(&最後かも)である。
さすがに豪勢。通常のちゃんぽんの具に加え、ミートボールやすり身団子、九十九島のカキ、ちろっとだけどフカヒレまで載っている。白濁した濃厚なスープも、薄味好みの私にはやや塩辛かったとはいえ、やっぱり評価されるだろうなぁと思った。
お腹いっぱいになって満足して、帰りに中華街のお店で、唐アクが売ってたので買った。
唐アクは長崎のちまきを作るのに使う。ちゃんぽんの麺などにも使うアルカリ材。
小さい頃食べていたこの独特の風味の唐アクちまきが好きだったのだが、郷里でもこの頃はあまりお目にかかれない。
南九州の方では「あくまき」と言って、木灰から灰汁をとってちまきを作るのだが、ハイカラな長崎では白い粉を使うのである。しかも竹の皮に包むあくまきと違って、木綿の袋を使うのが長崎流。都会的なのである。
本来は端午の節句に作るものだが、山口に帰ってさっそく作ってみた。参考書は「聞き書 長崎の食事」。
唐アクを溶かした水に数時間浸けたもち米。黄色くなっている。
これを晒し木綿で作った袋に詰めて、じっくり3時間ほども茹でる。本には竹の皮を鍋の下に敷く、とあるのだが、竹の皮がないので省略。
3時間もコトコト茹でるなんて、石油ストーブを使う時期でないとなかなかもったいなくてできない。わが家では今の時期にしか作れないことになる。
竹の皮を入れていないせいか、色みが優しい感じである。南九州のあくまきのようなコクを出すには、やっぱり竹の皮が必要なのかもしれない。竹林を所有している友人にあたってみるか・・・。
一晩おいて袋から出してみる。けっこうベタベタして布をはがすのに難儀する。わらび餅のように柔らかく、べとべとするので、包丁ではなく、糸を使って切る。
きな粉砂糖をかけて食べると、懐かしいあの風味が口の中に広がり、幸せ♪
アルカリの作用で数日日持ちするようだ。できてすぐよりしばらくおいて、少し固くなったくらいが切りやすくていいかもしれない。
実家から電車で45分〜1時間、意外に訪れる機会の少ない長崎だけど、今回はなかなか収穫が多かった。
ちなみにランタン・フェスティバルは旧正月から15日間、今度の週末まで開催されています。
今年で20周年というわりと新しめのお祭りで、私の子どもの頃にはなかったものである。
会場には人や動物を象ったランタンオブジェがいっぱいで、長崎らしいハデハデなお祭りであった。
ランタンももちろんきれいだったけれど、お昼に参加した「ランタンさるく」がよかった。
地元ガイドの方と一緒に、新地中華街と唐人屋敷跡をめぐり、いろいろお話が聞けて勉強になった。長崎県人として育ったのに、歴史オンチで何にも知らないのである。
市内のガイドツアーは、「長崎通さるく」として常時やっているようなので、また機会を見つけて参加してみたい。長崎観光の方にもぜひオススメ。
というわけで、長崎に少しだけ詳しくなり、夜になってランタンのきらめく会場で、長崎の龍踊りなど遠くから鑑賞したあとで、中華街のレストランに並んで入って、ちゃんぽん食べた。
江山楼の特上ちゃんぽん。1500円もする高級ちゃんぽんを食べるのは生まれて初めて(&最後かも)である。
さすがに豪勢。通常のちゃんぽんの具に加え、ミートボールやすり身団子、九十九島のカキ、ちろっとだけどフカヒレまで載っている。白濁した濃厚なスープも、薄味好みの私にはやや塩辛かったとはいえ、やっぱり評価されるだろうなぁと思った。
お腹いっぱいになって満足して、帰りに中華街のお店で、唐アクが売ってたので買った。
唐アクは長崎のちまきを作るのに使う。ちゃんぽんの麺などにも使うアルカリ材。
小さい頃食べていたこの独特の風味の唐アクちまきが好きだったのだが、郷里でもこの頃はあまりお目にかかれない。
南九州の方では「あくまき」と言って、木灰から灰汁をとってちまきを作るのだが、ハイカラな長崎では白い粉を使うのである。しかも竹の皮に包むあくまきと違って、木綿の袋を使うのが長崎流。都会的なのである。
本来は端午の節句に作るものだが、山口に帰ってさっそく作ってみた。参考書は「聞き書 長崎の食事」。
唐アクを溶かした水に数時間浸けたもち米。黄色くなっている。
これを晒し木綿で作った袋に詰めて、じっくり3時間ほども茹でる。本には竹の皮を鍋の下に敷く、とあるのだが、竹の皮がないので省略。
3時間もコトコト茹でるなんて、石油ストーブを使う時期でないとなかなかもったいなくてできない。わが家では今の時期にしか作れないことになる。
竹の皮を入れていないせいか、色みが優しい感じである。南九州のあくまきのようなコクを出すには、やっぱり竹の皮が必要なのかもしれない。竹林を所有している友人にあたってみるか・・・。
一晩おいて袋から出してみる。けっこうベタベタして布をはがすのに難儀する。わらび餅のように柔らかく、べとべとするので、包丁ではなく、糸を使って切る。
きな粉砂糖をかけて食べると、懐かしいあの風味が口の中に広がり、幸せ♪
アルカリの作用で数日日持ちするようだ。できてすぐよりしばらくおいて、少し固くなったくらいが切りやすくていいかもしれない。
実家から電車で45分〜1時間、意外に訪れる機会の少ない長崎だけど、今回はなかなか収穫が多かった。
ちなみにランタン・フェスティバルは旧正月から15日間、今度の週末まで開催されています。
うちの両親の実家が長崎(佐世保)なんですよ。で、長崎の食べ物をよく口にすることがありました。
ちゃんぽんは大好物です。この特上は美味しそうですね。東京ではチェーン店の長崎ちゃんぽんで我慢してますが、これ見ると本場が食べたくなります。
あくまきは食べたことないですが、モチモチ食感が好きな地方なんですかね?長崎のゴマ豆腐もモチモチと美味しく好きです。
by gulapa (2013-02-22 10:29)
gulapaさん
そうなんですか。うちの父も若い頃佐世保にいたことがあり、同年配のご両親とはひょっとしたらすれ違っていたかもしれませんね?
私もあのチェーン店のちゃんぽんは好きですが、あれは本来のちゃんぽんとはちょっとテイストが違うんですよね。当初は「ちゃんめん」といって別のものとして認識してました。
あくまき、2日経ちますが、もちもち柔らかい食感はまだそのままです。唐アクの効果すごい。ゴマ豆腐やピーナッツ豆腐も好き♪ 長崎のは甘いですね。子どもの頃はおやつとして砂糖かけて食べてました。
by ぱたこ (2013-02-22 11:30)