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ふたたび釜山 その1 [旅]

再び連れ合いの出張にくっついて釜山へ行ってきたので、またのんびり更新してみます。
今回は以前から乗りたかった関釜フェリーの旅(往路のみ)♪

【1日目】
15時過ぎ
 自宅を出て、JRで下関へ。
19:00
 関釜フェリー下関港出港。

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海峡ゆめタワーがきれいだった。下関よ、さよなら〜。
関釜フェリーは、日本籍のはまゆう号と、韓国籍の星希(ソンヒ)号が交替で行ったり来たりしているが、私たちが乗ったのは星希。船内に入るともうそこはすでにコリアンワールドであった。日本人客より韓国人客が圧倒的に多く(修学旅行生のような団体客も大勢)、乗員さんもみな韓国人。コンビニGS25が入ってて売っているのも韓国商品。通貨も基本ウォン建て。

船室は定員2名の一等室を予約。2段ベッドにデスクに椅子にテレビ、シャワーにトイレ、一通りのアメニティまであって、けっこう快適。運賃は山口・福岡県民限定のジモカ利用で1人8900円(+カード代1000円)。なかなかお得であります。

窓の外は展望デッキになっていて、そこからこんな風に中が丸見えである。早々にカーテンを閉めざるをえない。

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レストランでの夕食は先に団体客がまとまってとって(バイキングらしき方式)、19時40分から一般客用のメニューになった。とんかつなど和食系のメニューもあったが、ここは当然韓食を食べます。
私が注文したのはユッケジャン。

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どういうものかよく理解せずに注文してしまったが、お肉とモヤシなどがいっぱい入ってて、あら美味しい♪・・・とパクパク食べているうちにヒリヒリと・・・・・・辛かった。途中からは泣きながら食べた。

連れはビビンバ(ごはん投入式)。これもなかなか美味しそうだった。

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お代はいずれも10000ウォン程度だったと思う。(円払いだと900円とかで、あまりレートがよくない。星希に載られるときにはウォン所持をお勧めします。) ウォンで払えば円換算で700円程度。円高もあり、日本人の感覚ではそう高いとは思えないが、韓国の町中ならビビンバ5000〜6000ウォンで食べられるわけだから、やはり割高な船内価格である。持ち込みする客が多いのだろう、団体客が去った後は、レストランの客も少なかった。

食後のデザートもコンビニで。「クール・ホットック」とな。

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普通にアイス最中だが、ホットックに入ってる黒蜜ぽいシロップのようなのが入ってて、かなり私のツボ味であった。

船内で両替もやってるようだったので、レート悪いだろうなと思いつつもウォンがなくなったので少し替えてもらった。(両替できるのは午後8〜9時までの1時間だけ。)でもあとで確認したら、意外にも釜山港の旅客ターミナルに入ってる銀行のレートよりよかった。

船酔いするほどのひどい揺れではないものの、船はそれなりに揺れていて、シャワーを浴びるのにちょっと苦労した。(大浴場にも行ってみたかったのだが、パワフルなアジュマたちと裸で対決?する勇気がでなかったのだった。ああ、まだまだレベルが低い・・・)

ふと窓のカーテンを開けて外をみると、真っ暗な中にチラチラ白いものが見える。波かな?と思ったが、よく見るとたくさんの海鳥が船と一緒に飛んでいるのであった。気になって、何十分おきかに見ていたが、鳥たちはいつまでもずーっと着いてきていた。夜中の12時頃だったか、また外を見るとちょうど別のフェリーとすれ違うところだった。そのころから鳥の姿がすうーっと消えて見えなくなってしまった。対馬あたりに降り立ったのだろうか?

連れ合いは夕食のビール効果でとっくに爆睡していたが、一方の私はテンションがあがっていたせいかなかなか寝付けなかった。それに2段ベッドの上段だからか妙に暑かったし、そのうち船のエンジン音も気になりだし・・・。眠れたのは2時過ぎだったと思うが、ふと気がつくと空は明るくエンジン音も静かになっていた。(船は朝の4時には港に着いているのだそうで。)

というわけで2日目に続く。
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韓国旅行 その5(釜山) [旅]

旅行記更新中にいつの間にか年を越してしまったので、残りをさくっと記録しておきます。

【3日目】
朝、ホテル(イビスアンバサダー)すぐ近くの釜田市場に行く。

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思わずテンションあがる。欲しいものいっぱい。でもぐっとがまん。
市場近くの韓国農協のスーパーも楽しくて小一時間過ごす。
朝食は、片頭痛が出たためあまり食欲はなかったが、とりあえず市場の食堂に入ってごま粥をすする。(確か2000ウォン)

頭痛がひどくなってきたため、ホテルに帰って薬を飲み、チェックアウトぎりぎりまで寝て過ごす。
チェックアウト後、地下鉄の一日券を買って隣駅の西面へ行き、次の宿のロッテホテル(最終日は二人になるので少し贅沢)に荷物を預けた後、再び地下鉄に乗って南浦洞方面へ。

薬の効果で頭痛も治まってきたところで、下調べしていたお店、トゥブガ(豆腐家)で昼食。
海鮮豆腐ビビンバ(確か6500ウォン)を注文。

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これは美味しかったーー。
食べ終わったあと、無愛想なお店のお姉さんが「ドゥユ!」と一言いってテーブルに置いてった小さなやかんの中には、うす甘い豆乳入っていて、これが実に私のツボ。
これ全部で4〜500円の値段だなんて嘘みたいである。
午後のかなり遅い時間だったにもかかわらず、店が満席だったのもうなずける。

店を出て、チャガルチ市場をうろうろ。
見たのは露天のお店だけで、ビルの方には入らなかったが、とにかく行けども行けども魚。
こんな量の魚ほんとに売れるのか? 売れ残らないのか?
数に圧倒され驚きつつも、生魚は買って帰れないので思ったほど嬉しくはないのだった。

先の方には普通の市場のような店も延々と並んでいて、そこで焼き栗など買って食べた。

歩き疲れて地下鉄駅にもどり、ロッテホテルに戻ってチェックインして部屋で一息つく。

夕方また地下鉄で釜山駅に行き、大田からもどってきた連れ合いとKさんと合流。
Kさんは釜山の実家へ。私たちはロッテにもどり、夜は西面のチェーン店ぽい焼き肉店に入って夕食。

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3種類くらいの豚肉と韓国産カルビ(最初安い米国産を頼もうとしたら、店のお姉さんが「アメリカのは硬くて不味いよ〜」みたいなニュアンスで高価な韓国産をすすめられたので従った)を食べた。
豚が脂たっぷりなのに思いのほかあっさり食べられて美味しかった。

屋台街でホットック(油で揚げたヘヴィーなホットックだった)など買い、ホテルにもどってサウナに行く。
ロッテホテルのメンバーズカードを作ると(無料)、サウナが無料で使えるのだった。
サウナといっても普通にホテルの大浴場である。前回の旅行でも入ったロッテのサウナは懐かしかった。
脱衣場で、日本と韓国を行き来してるという在日のおばさんとお話をしたりした。


【最終日】
朝食はホテル近くの、アワビ料理で有名なチェジュガ(済州家)で。

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食べ始めてから写真を撮ったので、アワビが沈んでしまっているが、けっこうしっかり載っている。
お粥の緑色はアワビの内臓の色。もちろん美味しかったが飛び上がるほどでもない。ウニ定食も食べたかったな。

その後、釜田市場、農協スーパー、ロッテデパート地下で買い物。

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釜田市場で買ったコノシロのいりこ。日本で見たことない。
アジのいりこを愛用しているが、似たような感じかと思い購入。
生臭み少なく、コクがあり、これはよかった。リピート決定。
一緒に入っているエビは、おばちゃんが「酒のつまみにいいよ〜」みたいなことを言って、同じ袋にバサッと入れてサービスしてくれたのだった。

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トゥングレ茶(アマドコロ茶)もはずせない。以前下関のグリーンモール商店街で買って飲んだのが気に入ったが、日本ではなかなか入手困難。

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キムチはロッテデパートで。1キロ1万ウォンの量り売り。デパート価格だが、ラップでぐるぐる巻きに包装してくれるのでありがたい。
8年前に同じロッテで買ったときは、塩漬けした白菜にその場でヤンニョムを塗り込んで売ってくれたように思うが、今回はきれいに出来上がったキムチがショーケースに陳列されていた。デパ地下の雰囲気もちょっと変わったように思う。
ロッテのキムチはわりとさっぱりした上品な味で食べやすく美味しかったが、次回は市場のも試してみたい。タッパ持ってこなくちゃ。

その他、日本で不作だった栗や、ホットック・ミックス、インスタントの韓国茶(ナッツ系)などごちゃごちゃ購入。次回はもっと大きなカバンを持ってこようと決心。

ホテルのおまけで、ホテル内のカジノの1万ウォンクーポンをもらったので、ちょっと覗いてみる。
ルーレットのテーブルについて、適当なとこにクーポンを置いたら、あっという間になくなった。
せっかくなのでドリンクバーのフリードリンクをいただいて、すごすご退散。

昼食も西面で。
あまり時間がなく、適当なお店でマッククス?を食べる。
この時は片頭痛が再発し、あまり元気がなく写真もなしです。

Kさんがご主人の車でホテルまで迎えに来てくださり、釜山港へ向かう。
帰りのビートルはグリーン席を予約していた。グリーン席料金は日本で買うと3000円だが、韓国で買うと3万ウォンでお得。席がゆったりしているのはもちろんだが、石丸萬世堂のお菓子セットがもらえ、ドリンクも飲み放題。これれで2000円くらいなら悪くはない。
しかし私は完全に片頭痛で死んでいたので、お菓子はおろか、飲み物もろくに飲めず3時間ずっとダウンしていた。
酔い止めリストバンドも着ける気にならなかったが、海が凪いでいたせいか、グリーン席のせいか、まるで揺れなかったのは幸いだった。

というわけで、旅行から2ヶ月後にやっと旅行記おわりです。
でも実は早くも次の韓国行きが控えているので、また新たな旅行記が始まるかもしれません。



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韓国旅行 その4(順天湾) [旅]

さて、そんな楽安邑城村をあとにして、最後のお楽しみの順天湾へとバスはまたひと走り。
夕日の光景が素晴らしいと聞いていたけれど、この日はあいにくの曇り空。
でも朝は雨さえ降っていたので、まぁ降られなかっただけラッキーだと思う。

その夕日の時間にあわせてやってきたのか、駐車場にはすごい数の観光バスや自家用車があふれていた。
そしてぞろぞろと沢山の観光客たちが、順天湾の遊歩道を歩いていく。
平日の曇りの日でこんなだったら、晴れの週末はどんなになるんだろう?

ここではたっぷり夕方の集合時間まで勝手に散策することになった。
ビジターセンターもあったが、何はともあれ、まずは葦原の遊歩道を行列について歩いていく。

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広大な葦原の中に延々と木の遊歩道がしつらえてあって、ひたすら歩く。
展望台までけっこう時間がかかるようなことだったけれど、とにかくそこまでいかないと始まらない。
ひとしきり歩いた後、ようやく展望台への山道を登るような形になる。

運動不足が続いていた足腰に、この上り坂はけっこう応えた。
なんだ坂、こんな坂! けっこうな山登りで、でも気分は爽快。

途中の山の中腹には韓国式のお墓があった。

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土葬なんだよね。土葬、うらやましい。私もこんな緑に囲まれた山の土に還りたい・・・

そして、ようやく展望台に到着!

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写真ではどよーんとした景色しか伝えられないのが残念だけれど、美しかった。
広大な干潟に浮かぶ、葦原の独特なまるっこい造形が目を引く。
これに夕日が差していたらそれはさぞかし・・・

希少な渡り鳥の飛来地としても有名なのだが、その姿は肉眼ではなんにも見えない。
望遠鏡があったので覗いてみたが、それでもゴマ粒のようなあれが鳥かなぁ?って感じにしかわからず。でもたぶん鴨やら雁やら鶴やら鴫がわんさかいるのだろう。

展望台では同じツアーの気のいいおじさん2人組と一緒になり、なぜか一緒にカメラの被写体になったりし、片言の韓国語と英語と日本語でおもしろおかしくお話しながら、また来た道を下る。
途中、上空でナベヅル?の鳴き声が聞こえたような気がした。

もどってきたのはもう集合時間間近で、結局ビジターセンターには寄ることができなかった。
展望台行きをリタイアした日本人ご夫妻のお話によると、ムツゴロウなど干潟にいる生き物などの展示もあったようで、面白そうだったのに、ちょっと残念。
ご夫妻は諫早湾干拓事業の反対運動をなさっているという。
「日本にも昔はこんな干潟が沢山あったんですけどねぇ」とおっしゃっていた。

ほんとに、韓国にはこんなきれいな干潟が無傷で残っているなんてすごいなぁと感心して、でもあとで日本に帰ってから知ってびっくりしたことがある。
実は韓国の西海岸ではセマングム干拓事業といって、諫早湾の10倍ものとんでもない規模の開発がなされているらしいのだ。
なんというか、やることが半端じゃないなぁ。こんな干潟を観光化する一方で・・・。
でも何十年にも渡ってちびちびあちこちで干拓をやってきた日本と比べてどうなの?という感じはある。
人間のやることはいずこも同じなのです。
開発というのも人間にとってはある程度必要なことかもしれないけれど、自然環境や野生生物を犠牲にするのはそのまま人間が自分の首を絞めるようなものだがら、よくよく考えてやらないといけない。

少なくともこの順天湾の美しさを目にすれば、誰もが直感的にこの景色を壊してはいけないと感じることだろう。
私を含め、ここを訪れている多くの観光客たちがその思いを強めて、これからの韓国や日本に活かしていなかきゃいけないですね。

センターのお土産売り場で、ささっと順天茶とか順天湾の絵はがきなど買って慌ててバスに戻った。
5時すぎにはもとの順天駅前に到着し、解散。
お世話になったお隣の席の若いお父さんと日本人ご夫妻にお礼を言い、あと気のいい2人のアジョシ達の姿を見失って挨拶できなかったのがちょっと心残りだったけど、急いでバスセンターまでもどった。

高速バスで釜山に帰り、地下鉄釜田駅そばのホテルに到着したのは、もう9時すぎだったと思う。
隣の西面駅まで地下道でつながっているので、晩ご飯でも調達しようとぶらぶら歩いて行ってみたが、当然ロッテデパートなども閉まっていて、とはいえお店に入るのも気が引ける。(なんかひとりでは入りにくい韓国の飲食店。)
体調がいまひとつだったのもあり、結局晩ご飯はコンビニ飯。

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キムパプ(けっこう美味)とジャージャー麺風カップ麺(かなり微妙な味)、それと高速のPAで買った栗チップにHiteビールで乾杯。
楽しい一日だった!

(まだ続く)

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韓国旅行 その3(楽安邑城村) [旅]

ずいぶんタイムラグができましたが韓国旅行記しつこく続きます。
順天シティツアーのつづき。

仙岩寺からひとしきりバスに揺られて到着したのが楽安邑城(ナガンウブサン)民俗村。
民俗村といっても、昔の家屋だとか町並みを再現したイミテーションの観光施設なんかではなく、今も人々が生活している生きている村である。
こういう保存地区が韓国にはいくつかあるようで、安東の河回村などは特に有名。
河回村が両班など支配階級の人たちの村であったのと対照的に、こちらの楽安邑城村は庶民が住んでいた集落で、草家(チョガ)と呼ばれる藁葺き屋根の素朴な家々が立ち並ぶ。

わくわくしながら村内を歩き回りました。

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美しい風景。

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新しいきれいな土壁。

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石積みの壁。

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白菜畑〜〜。

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動物もいます。

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民泊(ミンパク=民宿)をやっている家も多い。

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焼き物の釜もある。でも最近のものかな?

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チャングムのロケ地もあったよ。

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おじさんたちが藁葺きの作業中であった。

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すごい藁の量。

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村はこのように城壁で囲まれている。

駐車場には観光バスもたくさん停まっていて、かなりメジャーな観光地である。
しかし藁葺き屋根の下には普通の家と同じような生活観がある。
食堂や民宿もありはするが、日本の観光地のようにやたらとお土産屋さんが目立つようなことはない。
過疎化はけっこう進んでいるらしいけど、住民の人たちはどうやって生計を立てているのかしらん。
藁葺き屋根の補修料くらいは行政から補助がもらえるのかな。
なんていう素朴な疑問も韓国語でガイドさんに訪ねたらよくわかるのだろうけれど・・・。
いつかまた来て、どこか民泊に泊まって、お家の人のお話を直に聞いてみたいものである。(要韓国語習得)
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韓国旅行 その2(順天ロケ地、仙岩寺) [旅]

2日目の韓国。順天での朝食は、街のベーカリーのパンとコンビニの豆乳で済ます。
瓶入りの豆乳(左)はけっこう気に入って、何種類かあるのをいろいろ飲んだ。

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順天シティツアーバスは順天駅前から出発する。
夕方また高速バスで釜山へもどることにしていたので、荷物はバスターミナルのコインロッカーに入れておくことにした。
ホテルをチェックアウトし、ターミナルに行ってロッカーを使おうとしてはたと手が止まる。
それはハイテクな指紋認証式のロッカーだった。
そんなの見るのも初めてで、しかも使い方が韓国語でしか書いてない。
何度も指をタッチしてみるがうまくいかない。そのたびに韓国語の機械音で怒られる。
あせりまくっていると、たまたま近くにいたおじさんが見かねて、何か大声でわーわー言って教えようとしてくれる。
おじさんの言葉も全然わからなかったけど、どうやらもっと強く長押ししないといけないらしいことが伝わってきた。
そうこうするうちに、無事にロッカーは作動した。よかった、よかった!
おじさんには「カムサハムニダ〜!」と心からお礼を言って別れた。

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順天駅

ターミナルから駅までは徒歩で10〜15分くらいだったか。ちょっと早く到着したので、駅前を散策してみると、そこには思いがけず市場があった。そんなことならもっと早く来ておけばよかった〜と後悔。
この市場で目についたのは柿。このあたりは産地なのだろうか、どの出店も山のように柿を売っている。いったい誰がこんなに沢山の柿を買うのか、そんなに韓国人は柿を食べるのか? 不思議なくらいの量だった。

集合時間近くになってツアーバスに乗る。50人近く乗れる観光バスは平日にもかかわらず満席だった。しかたなく?私の隣に坐ったのは、親子3人で参加して、一人あぶれたお父さん。英語が話せる方だったので尋ねると、ソウルで働くサラリーマンで、その日は休暇をとって、4時間かけて電車で順天までいらしたとのこと。
つい最近高速鉄道KTXが、順天や来年エキスポのある麗水までまで開通したばかりのようで、このツアー客の多さもその辺に理由があったのかもしれない。

ガイドさんの方は韓国語しか話さない人で、しかもこちらに気を配ってくれるような気配もまるでなし。(中には日本語や英語のできるガイドさんもいらっしゃるらしいのだけど、基本的に韓国人向けツアーなので仕方ない。)
ちょっと心細かったけれど、バスには私の他に一組の日本人のご夫婦が乗っていらしてほっとする。奇遇にも私の郷里の隣市からいらした方々だった。

バスはまず、ドラマのロケ地(オープンセット場)に向かう。
数十年前の韓国の町並みがリアルに再現されているのだが、雰囲気は昔の日本に通じるものがあって郷愁を誘う。
「エデンの東」という人気ドラマが撮影されたらしい。ドラマは知らないけれど、以前観た韓国映画にもこんな風景出てきたなーと思う。

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セット場の向こうには現実の順天の高層住宅が立ち並んでいた。

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次に向かったのが、仙岩寺(ソナムサ)というお寺。
韓国の宗教とか歴史的なことにはまるっきり疎いので、こんな場所の観光はやっぱりガイドさんの話がわかったらいいな〜とつくづく思う。
でも駐車場から山門へと続く道も木々に囲まれ、風情のある石橋などもあり、散策するだけでも気持ちがよかった。

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11月半ば前だったが、すでに紅葉は終わってだいぶ落葉していた。紅葉の遅れていた日本にくらべて一ヶ月ほども早い?

曹渓山(チョゲサン)の登山道も整備されているようだった。順天のもう一つの有名なお寺、松広寺とつながっている。ちょっと魅力的。

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お昼は駐車場近くの食堂で自由にとるということで、日本人ご夫婦とご一緒させていただいた。
私は山菜ビビンバを注文。ついてくる野菜のおかずの量のびっくり。
キムチは大きいまま出てきて、各自ハサミで切って食べるようになっていた。
美味しかったけど、けっこう塩辛かった。血圧上昇が怖い。でも野菜のカリウムで少しは中和されるかな。
この時たまたま治療中の歯の仮歯が壊れていたため、食べるのが難航し(野菜を食べるのには歯が丈夫でないといけないと実感)、おまけに集合時間が迫っていたこともあり、ビビンバは完食できず。残念。

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隣のテーブルに坐った、バスの隣席のご一家の食卓も撮影させてもらった。
日替わり定食?みたいなの頼んだそうだ。やはりすごい量・・・

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さて、午後からは楽しみな楽安邑城マウルと順天湾です。(続く予定)


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8年ぶりの韓国旅行(その1) [旅]

今月は久しぶりに韓国に遊びに行った。
3度目の韓国。前回行ったのは2003年で、その直後から怒濤のような韓流ブームが訪れ、ちょっと引いていたのだが、ブームも一段落したような今日この頃、連れ合いが仕事で行くというのでちょっと便乗してみた。

何せ博多港からだと高速船ビートルに乗ってたった3時間で釜山港に着く。それに夫婦の合計年齢が88歳以上だとフルムーン割引という平日割引が適用され、一人15000円で往復できるのである。国内旅行をするよりはるかに経済的。

前回釜山に行った時も利用したビートル。そのときは大丈夫だったが、揺れるときは半端な船酔いで済まないそうで、用心のため酔い止めの薬と、あと酔い止め用のリストバンドを購入してみた。リストバンドはツボ押し効果で酔いをおさえるらしいが、思うにかなりおまじない的要素が強いような気もする。でもそもそも乗り物酔いというのもかなり精神的な要素が大きいので、それはそれで効果があれば悪くないと思った。実際行きに使ってみたが、その日は揺れがそれほどでもなかったので酔いはせず、効果のほどは不明。帰りは別の理由で薬の方を飲んだので、これまた不明。

さて、そんなこんなで午前中に博多を出港し、1時頃釜山港に着き、両替をして、釜山駅行きのシャトルバスに乗る。バスがこんなところを通るの??と思うような狭いガタガタした裏道を通って、数分で駅に到着。連れ合いと韓国人のKさんと3人で駅ビルのフードコートで昼食をとり(写真とるの忘れたけど、私はなんとかカルグクスという麺類を注文)、一息ついたあと、KTXで大田へ赴く連れ合いたちとさよならして、2日間の私の一人旅が始まったのであった。

大都会釜山育ちのKさんから、そんな田舎に行って大丈夫ですか〜?と心配されつつも、向かった先は釜山の西、全羅南道の順天(スンチョン)。そんな田舎なのか?と逆に不安になったけれど、調べると人口は山口市の倍ほどもあって、観光名所もけっこうある。特に楽安邑城マウルという、昔ながらの茅葺き屋根の民家の残る民俗村にぜひ行ってみたいと思って、いろいろ調べていたら、路線バスでも行けるようだったが、順天市のやっているシティツアーという観光バスのコースにも入っていた。このバスは他にも干潟の美しい順天湾の自然公園や、有名なお寺なども回り、しかも参加費は各施設の入場料込みでたった8000ウォン(今のレートで560円)というので、前もってKさんに頼んで予約してもらっていたのだった。

順天シティツアー
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_3_5_1.jsp

順天行きの高速バスは、地下鉄の沙上駅そばの西部ターミナルから出る。釜山駅から地下鉄に乗り、西面で乗り換えて(ちょっと難儀した)なんとかバスターミナルへ着いて、トイレに行って窓口で切符を買ったら、バスの出発時刻直前で、慌てて乗り場に走ってバスを探して、すでに動き出したバスを呼び止める感じで飛び乗った。(こんなこと慶州でもあったなぁと思い出しつつ・・・) 順天行きのバスはそれほど便数が多いわけでもないので、これを逃すと1時間ほど待たなければならないのだった。

にしても2時間半の高速バス料金11900ウォン(830円くらい)はやっぱり安すぎでしょう。

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バスの乗客は数人だった。とりあえずバスに乗れてほっとする。韓国語、昔すこし習っていたが、挨拶程度しかできないし、ハングルもすらすら解読できない。わからないことが多い状況での一人旅はやっぱり緊張する。若い頃はそれが刺激的で楽しかったが、年を取るとだんだんストレスになってくるのだなぁと実感。でも知らない所にでていくのはやっぱり楽しい。

バスは4列シートでどうもトイレはないようだった。ターミナルで済ませておいて正解。1時間半くらいたったころにバーキングで休憩があった。

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フードコートやショップなどもある大きいPAだったが、ここで20分も休憩するのだった。日本の高速バスだとトイレ休憩は5分くらいしかないのに、こんなところでもお国柄が出る。でも韓国人が余裕があるわけじゃなくて、日本人がよほどせっかちなんだろうなぁ。

PAを出るとまもなく順天に着いた感じだった。田舎と聞いていたけれど、道路の交通量は半端じゃない。福岡並に走っている。よっぼど車社会なのだろうな。

バスターミナルから宿泊先のホテルは近かった。順天ロイヤル観光ホテルは一昔前の古〜い感じのホテルだが、一通りの設備はあって、まぁ安心。ロビーでWi-Fiも使えた。
予約していたオンドル部屋は、ただのだだっぴろい部屋に、自分で布団を敷く。時期的にオンドルは入っておらず、その快適さは味えなかったが、ゴロゴロくつろげて、ベッドより自分的にはありがたかった。

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近くに食堂はあるが、さてどこに入っていいかわからない。妙に薄汚い焼き肉屋が異常に繁盛していて、きっと美味しいんだろうなと思ったけれど、一人で焼き肉屋なんて入れない。
結局入りやすそうな若い人向けのカジュアルな感じのレストランに入って、ポックンパップを注文。要するに炒飯ですね。学食のメニューみたいな感じで、5000ウォン。お腹は太った。

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ホテルに帰って韓国ドラマなどを眺めつつ、OBビールを飲みながらうとうとし、翌日のツアーがどんなものか、期待と不安を抱きながら順天の夜は更けていったのだった。

(続く予定)
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